高橋千鶴子議員、薬害イレッサで国会質問

2011年02月24日

 2月24日午後3時20分から、高橋千鶴子衆議院議員が予算委員会で薬害イレッサ問題に関する質問を行いました。
 具体的には、下記のようなやり取りが行われました。

1 厚労省から学会医師への見解「下書き」交付問題について
 1月24日に複数の学会ないしトップの医師から、和解勧告を批判する見解が次々と出されたことに関して、高橋議員は、厚労省が頼んだのかと質問し、細川律夫厚労大臣は、これを否定しました。
 しかし、高橋議員は、厚労省の担当官が日本医学会会長に下書きを渡していたと報じられていることを指摘し、担当官が「サービスとして提供した」、相手方の日本医学会会長が「要請はしていない。厚労省が持ってきた」旨のコメントをしている新聞報道にも言及して、細川律夫厚労大臣に対して、その事実と対応について改めて追及しました。
 これに対して、細川律夫厚労大臣は、事実の調査を行い、その結果に基づいて判断すると答弁しました。

2 江田大臣への質問
 高橋議員は、そのように厚労省が世論を作ったことが極めて問題であること、それら学会の見解の根にあるのは厚労省の見解であることを指摘しました。
 そして、厚労省作成の会見資料では、裁判所の所見内容について極めて拡大解釈で不当なまとめがされていることなどを指摘したうえで、所見に対する理解について、細川厚労大臣に加えて、江田五月法務大臣にも質問をしました。
 江田法務大臣は、1月28日と回答期限が決められているところ、1月14日に法務大臣に就任して、夜も眠りが浅いくらい悩んだこと、裁判所の所見は考えられたものだと思うが、限られた短い時間で、インフォームドコンセントのあり方や抗がん剤副作用の救済のあり方など検討を進めることができず、悩んだ末に厚労大臣などとも協議して判決を受けることとしたということを答弁しました。

3 本件訴訟と解決について
 高橋議員は、薬害イレッサ訴訟の被害者近澤三津子さんの被害について紹介し、当時、すばらしい夢の新薬との情報があふれていたこと、他方、イレッサの説明文書では「かぜのような症状」という程度の記載しかなかったことを指摘して、この事件では、副作用の情報があったのにその提供が不十分だったことが問われているのではないかと質しました。
 細川厚労大臣の答弁は、重大な副作用欄に間質性肺炎の記載があったこと、少なくとも医師については、間質性肺炎が致死的なものであることは当然理解しているというものでした。
 これに対して、高橋議員は、被害を教訓としてイレッサの添付文書の記載や使用方法が改善されていることから、危険性情報を迅速に公開することの重要性を指摘し、違法でなければよいという行政ではいけない、国民の命と健康を守ることと薬害再発防止に国が責任を果たすべきと述べたうえで、原告の全面解決要求事項に対する見解を質しました。
 細川厚労大臣は、訴訟については明日25日に大阪地裁の判決が出るので、その判決内容に沿ってしかるべき措置をとりたい、抗がん剤の副作用被害救済制度については、患者からも救済制度を作るべきという意見があり、十分に検討して、国民の合意を得べく結論を得たいと答弁しました。

 

 

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