アストラゼネカ社の控訴を受けて抗議声明を発表しました

2011年03月30日

2011年3月30日、アストラゼネカ株式会社は、薬害イレッサ東京判決に対し控訴しました。
この控訴を受け、薬害イレッサ原告団・弁護団として抗議声明を発表しました。


               薬害イレッサ訴訟・アストラゼネカ控訴に対する抗議声明

                                  薬害イレッサ訴訟統一原告団・弁護団

 

 本日,アストラゼネカ社は,薬害イレッサ訴訟東京地裁判決に対して控訴した。

 大阪地裁,東京地裁は,共に薬害イレッサ事件についてのアストラゼネカ社の責任を明確に断罪している。両判決は,イレッサが分子標的薬として従来の抗がん剤に比べて副作用が軽いとのイメージが抱かれやすく,医療現場の医師は副作用である間質性肺炎が致死的なものとなるとは容易に認識できなかったことから,警告欄に記載して注意喚起すべきであったとして,イレッサには製造物責任法上の指示・警告上の欠陥が認められるとしたのである。

 大阪・東京両地裁判決により,もはやアストラゼネカ社の責任は動かし難いものとなっている。市民の生命と健康に直結する医薬品の製造メーカーとして重大な社会的責任を負うアストラゼネカ社は,二度にわたる司法の厳しい指弾を謙虚に受け止めなければならない。

 アストラゼネカ社がこれ以上の不当な争いを続けることは,残された大切な生命を予想外の副作用により奪われた患者と家族の無念の思いを,さらに踏みにじることに他ならない。

 私たちは,ここにアストラゼネカ社の不当な控訴に抗議すると共に,アストラゼネカ社に対し,あらためて薬害イレッサ事件の早期・全面解決に向けた話し合いの席に着くことを強く求める。

 私たちは,薬害イレッサ事件の全面解決までさらに行動を続ける所存である。さらなるご支援をお願いする。

以  上

 

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