国の控訴を受けて抗議声明を発表しました

2011年04月05日

2011年4月5日、国は、薬害イレッサ東京判決に対し控訴し、厚生労働大臣談話を発表しました。
この控訴を受け、薬害イレッサ原告団・弁護団として抗議声明を発表しました。厚生労働記者クラブでの会見において、失望と憤りを表明するとともに、国に対し改めて協議による全面解決を求めていくことを表明しました。

薬害イレッサ訴訟・国控訴に対する抗議声明

薬害イレッサ訴訟統一原告団・弁護団

  本日,国は,薬害イレッサ訴訟について,国の国家賠償責任を認めた東京地方裁判所の判決に対し控訴するとともに,厚生労働大臣談話を公表した。
  国の対応は,極めて不当と言わざるを得ない。
  イレッサの添付文書が医療現場に対する注意喚起として不十分なものであったことは,東京地方裁判所はもとより,大阪地方裁判所も等しく指摘しているところであり,また,承認直後から多くの間質性肺炎の副作用死を出したことからも争う余地はない。
  同談話は,判決が医師の専門性を著しく低く評価するものであるとか,当時は,警告欄に記載すべきほどの科学的知見が得られていなかった等と述べているが,これは訴訟における従前の国の主張を繰り返しているだけである。こうした国の主張は2つの裁判所によって明確に否定された。このことを全く無視した対応は,2つの裁判所の判断を謙虚に受けめることなく,徒に責任の有無に拘泥するものに他ならず,国民の生命健康を保護すべき国の姿勢として,到底受け入れられるものではない。
  同談話は,がん患者のための施策を推進し,医薬品の安全対策を強化する等と述べているが,このような姿勢では,医薬品の安全性を確保し,患者の利益を図ることはできない。
  国は,十分な法的議論を尽くすべく上級審の判断を仰ぐ必要があるとするが,これは協議による早期解決を望む原告の願いを踏みにじり,二重三重に被害者に苦しみを与えるものである。
  原告らは国に対し,強く抗議をするとともに,改めて,早期解決のための協議の席につくよう求めるものである。

以  上

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